「ワートゥヤー」と「わーばぐとぅやー」

私のペンネームは『わーばぐとぅやー』である。意味は「余計なお節介屋」。

子供の頃、周りの大人たちによくこの「わーばぐとぅやー」と言われ叱られのでこの名前を付けた。

正直いって当時は、この言葉(方言)の意味が分からなかった。

身近に知っている言葉の「ワートゥヤー」に照らし合わせて勝手に意味を考えたものだ。

沖縄での「ワートゥーヤー」とは「キノボリトカゲ」のことである。

何時も遊んでいる年長者から「ワートゥーヤー」は「ジューミー」(アオカナヘビ)を食べるとき、お腹の部分だけ食べて、後は捨て行くので、「ワー」(お腹)、「トゥー」(取る)、「ヤー」(者)と呼ばれると聞いた覚えがあった。

そこで私は、叱られる時に言われる「わーばぐとぅやー」を「ワーブクトゥヤー」と聞き違い、ずーっと「ワー」(お腹(=私・我))、「ブクトゥ」(太る)、「ヤー」(貴方)だと思い、「私・我が強く周りの人の言うことを聞かないで勝手なことをする者よ」という意味だと思い込んでいた。

本当の言葉が「ワーブクトゥヤー」でなく、「ワーバグトゥヤー」と知ったのはつい最近である。今まで何度か検索したが言葉が間違っていたのでヒットしなかった。

しかしながら、幼い心で感じた言葉の雰囲気が、本当の意味の「この余計なお節介者め!」と勝手に思い込んでいた「このじゃじゃ馬め!」と案外近いので面白く感じる。

鋭い感性を持つ子供に敬礼…!

野山を駆け回ってワーブクトゥヤーやジューミーを捕ってたあの頃が懐かしい…。

今の子供たちもあの頃のように野山を駆け回っていたらよいな…。(^∀^)

「わーばぐとぅ」の言葉の由来についてネットで調べたので、これが正しいのか分かりませんが…、参考までに付けときます。

 

(参考:「わーばぐとぅ」について(ネット調べ))

沖縄弁は聞いただけではまず意味がわかりません。でも、文字にして古語解釈の手法で単語分析を行うと 意味がわかるものが結構あるのです。
例えば、『わーばぐとぅ』 余計なことというような意味です。どこがどうなって、こうなるか、理解できるでしょうか。…
古語解釈の技法を用いれば、理解ができます。 まず、『ぐとぅ』は『ごと』の揺らぎだと考えられます。
『わーばぐとぅ』→『わーばごと』次に、西の方言系統だと 『ば』は『な』に変更可能です。
『わーばぐとぅ』→『わーなごと』それから、沖縄方言ルールだと 『わー』は『かー』などに変更可能です。(『wa』『kwa』の交換)
ひとまず置き換えると、 『わーばぐとぅ』=『かーなごと』
まったく意味がわかりません。 でも、もっと調べると、『わーばぐとぅ』には 『ぅわーばぐとぅ』という形もあるというのがわかります。
それを入れて考えると、 現れるパターンは 『ぅかーなこと』 『ぅきーなこと』『ぅくーなこと』『ぅけーなこと』『ぅこーなこと』 となります。こうすると、語源に通じる組み合わせが見えますよね?
『ぅけーなこと』 現地で述べられている『ぅわーばぐとぅ』の意味は、『よけいなこと』なのですから、 もっとも発音が近くなる『ぅけーなこと』が 『ぅわーばぐとぅ』の一段上流にある言葉だとわかります。
では、『ぅけーなこと』のさらに一段上流にある言葉は? ……といえば、もちろん『よけいなこと』です。
すなわち、 『ぅわーばぐとぅ』 は、『ょけーなこと』 を単に沖縄弁訛りで口にしただけだったのです。
沖縄弁単語は特殊で、沖縄弁特有のものだと 考えられているように見えますが、なんのことはありません。
東京弁が単に沖縄弁に変換されただけ、というものが結構あるのです…」

 

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